2003年04月15日
PSの内需、3月も着実な伸びで9ヶ月連続の前年超え
出荷合計は輸出の大幅減で前年の1%減に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が14日に明らかにしたところによると、PS(ポリスチレン)の3月の出荷数量は9万3,450tとなった。前年同月の実績を1%下回っている。
 ただし、出荷のうちの国内向けは8万814tで、前年同月を3%上回っている。9ヶ月連続の前年同月超えである。最大消費分野の包装用は2%減となったが、電機工業用がエアコンや事務機器向けを中心に8%増となったのに加え、雑貨産業用が6%増、FS用も5%増とそれぞれ好調を維持して包装用の減少をカバーした。
 
 それにもかかわらず出荷トータルがわずかとはいえマイナス成長となったのは、輸出が21%減の1万2,636tにとどまったせい。輸出の数量自体は再び1万tの大台に乗ったが、前年同月があまりに高水準であったため相対的に大幅な縮小となった。
 
 一方の生産は8万8,056tで、前年を14%上回った。もっともこれは、定修実施企業が前年の4社から今年は1社に激減したことによるもの。それでもなお月末在庫は7万9,161tで、前年同月を21%下回る規模となった。在庫率は0.84ヶ月分にすぎず、異例の低水準となっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/03415005.tif