2003年04月16日
米・ミツビシポリエステルフィルム、第2号機の試運転開始
5月20日の竣工式後に営業運転入りの予定
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学ポリエステルフィルム

 三菱化学ポリエステルフィルムのグループ会社の一つである米・ミツビシポリエステルフィルムは、このほどサウスカロライナ州の同社工場内に増設したポリエステルフィルムの第2号機の試運転を開始した。
 
 今回増設した設備の生産能力は年産2万t。この結果、同社のポリエステルフィルムの総設備能力は第1号機と合わせて同7万tとなった。同社では、5月20日に現地で竣工式を開催したあと直ちに営業運転に入る予定。
 
 ポリエステルフィルムの需要はこの数年世界全体で年率5~6%の安定した伸びを続けており、昨年の総出荷数量は110万t前後になったと見られている。米国でも食品包装用を中心に市場が順調に拡大、このため最近は国内の設備だけでは旺盛な需要に対応できなくなっている。
 
 ミツビシポリエステルフィルムも既存の同5万t設備では拡大する需要を賄いきれず、この1〜2年はドイツやインドネシアの姉妹会社からの応援出荷でかろうじて急場をしのいできていた。
 
 それだけに今回の増設プラントは、スタート当初からフル稼働することになりそう。なお、これによって三菱化学ポリエステルフィルムグループの設備能力は、日本、ドイツ、インドネシアの3カ国を合わせて年産19万tとなった。