2001年12月18日
TEC、マレーシアからポリプロ能力増強プロジェクトで基本設計業務受注
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

 東洋エンジニアリング(TEC)は18日、マレーシア Polypropylene Ma1aysia 社(本社:クアラルンプール)が、パハン州クアンタン・ゲベンエ業団地で操業中のポリプロピレンプラントの能力増強に関する基本設計業務を正式受注したと発表した。

 受注したのは、1991年に同社が建設したポリプロビレン年産8万トン設備を13万トンに増強するための基本設計業務で、ライセンス技術は、米国ダウケミカル社のUNIPOLプロセス。基本設計業務は2002年6月に終了の予定となっている。

 TECは、今回の能増基本設計を着実に完成させることにより、PPM社からのさらなる信頼を勝ちとった上で、今後のEPC業務の受注確保に向け積極的な営業活動を展開していく。
 
 マレーシアで同社は、1997年7月にVCM(塩化ビニールモノマー)プラントを受注して以来、1999年4月までにアロマテイクス・コンプレックス、オキソアルコール・コンプレックス、エチレンオキサイド/エチレングリコールプラントの4プロジェクト受注し、本年8月にはすべてのプロジェクト計画通り完了した。
 
 最近はペトロナスをはじめ、欧米の化学会社もマレーシア市場への投資についてタイミングを見ており、大型石油化学案件の実現には時間がかかりそうだが、TECは、今年2月にEMSB社向けエチレンプラントの第2回能力増強プロジェクト、また4月にはペトロナス・ガス社向けにガスプラント近代化計画に伴う基本設計業務を受注するなど既設プラントの増強・改造案件の受注拡大にも力を入れている。