2003年04月21日 |
三菱ガス化学、大陽東洋酸素から超純過酸化水素オンサイト技術取得 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:大陽東洋酸素、三菱ガス化学 |
三菱ガス化学、大陽東洋酸素(本社:大阪府大阪市、川口恭史社長)の両社は21日、大陽東洋酸素が開発したオンサイト型高純度過酸化水素精製技術による事業権を三菱ガス化学が取得したと発表した。 高純度過酸化水素は半導体デバイスやシリコンウェハー製造時の洗浄剤として使用され、国内では年間約30,000トンの需要がある。しかし、ユーザーである国内の半導体業界は、厳しい経済環境を乗り切るため、工場の集約化や事業統合等の構造改革を実施、このところ需要は停滞しているのが現状。 一方、高純度過酸化水素のメーカーは両社を含めて6社と多く、ユーザー業界からは厳しい値引き要求と、価格の過当競争により、各社とも事業採算が悪化している。 三菱ガス化学は現在国内に2工場(神奈川県、佐賀県)を持つほか、海外に4拠点(韓国、米国、シンガポール、台湾)を展開、世界のトップ・メーカーとして、高純度過酸化水素事業を強化してきた。今回のオンサイト技術の取得もその一環として供給方式の幅を広げ、事業の柔軟性と基盤強化を図る。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/030421m.pdf |