2003年04月22日 |
PPフィルム、新価格への切り替えがすべて完了 |
ナフサ2万5,000円見合いの体系が確立 |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:大日本印刷、東セロ、東洋紡、凸版印刷 |
ポリプロピレン(PP)の国内販売価格が4月21日出荷分を最後に全て新価格に切り替えられた。早いケースでは4月1日出荷分から新価格で取引きされている。 これは、東セロ、二村化学、東洋紡などPP延伸フィルム(OPP)ならびに無延伸フィルム(CPP)メーカ−各社が原料樹脂の高騰分を製品価格に転嫁すべく大日本印刷や凸版印刷などコンバーター各社と折衝を重ねてきた結果全てのユーザーの同意を得るのに成功したもの。 今回の上げ幅は、OPPもCPPも1連あたり平均300円となっている。原料ポリプロピレンの価格が昨年夏以降にキログラム15円引き上げられたことに対処してのもので、出発原料のナフサの価格でいえば1キロリットルあたり2万5,000円見合いの価格体系が確立したことになる。 新価格への切り替えをコンバーター各社が長期折衝を経た結果ようやく受け入れたのは、世界全体でプロピレンが不足する事態となり、その結果わが国でもPPを始めとしたプロピレン系誘導品の需給がこれまでになくタイト化してきたことによるところが大きい。 |