2003年04月22日
フェノールの価格、内外で改善
国内は12円アップ、アジアでは800ドル超え
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学によると、同社のフェノール国内向け価格は、4月15日出荷分以降すべて新価格に切りかえられつつある。上げ幅は1キログラム当たり12円。平均10%の値上げとなる。原料の高騰分の転嫁を目指したもの。
 
 また同社では、東南アジアを中心としたアジア全域に対する輸出価格も、4月入りとともにシップメントベースで順次引き上げる。直近のCFR価格は第一四半期よりトン当たり
50ドル高い800〜850ドルとなっている。同社では850〜900ドルまで持っていけると判断している。
 
 このように内外でフェノールの価格修正が順調に進んできたのは、ビスフェノールAの需要の急拡大もあって、特にアジア地域における需給バランスが極度に逼迫してきたことが大きいと見られる。