2003年04月25日
武田VEC会長「先行きに強い警戒感」塩ビ3月実績
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)は25日、3月の塩ビ樹脂及びモノマーの生産・出荷実績を発表した。樹脂は生産180,136トン(前年比98.6%)、出荷187,780トン(97.3%)、モノマーは、生産268,244トン(103.9%)、出荷247,210トン(101.4%)と、いずれもほぼ前年並みだった。

 武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は、定例記者会見で「イラク戦争と、その後のSARS騒ぎで、経済の先行きは再び混沌としてきた。ナフサ価格は下がってきたが、われられは4〜5月分を高い値段で買っている。この先、反転があるのかどうか、見えにくい状態だ。中国とは、SARS問題もあって満足な商談ができないでいる。私見だが、このまま買い控えが続くようなら、需要見合いの生産は当然で、減産も考えないといけない。社内ではそのように指示してある」と語った。
 
【2002年度実績】  単位:トン(カッコ内は前年比、%)

<塩ビ樹脂> 
◇生産    2,215,159(102.9)
◇出荷総計  2,204,093(101.6)
・硬質用   777,587(99.4)
・軟質用   418,161(99.4)
・電線その他 265,826(98.1)
・国内計   1,461,574(99.2)
・輸出    742,519(106.9)
◇在庫    106,649(111.6)

<塩ビモノマー>
◇生産    2,979.284(102.9)
◇出荷合計  2,864,128(102.3)
・PVC用    2,241,432(103.2)
・その他用  51,728(94.0)
・国内計   2,293,160(102,8)
・輸出用   570,968(100.4)
◇在庫    65,576(82.5)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=911