2001年12月17日 |
三菱レイヨン、MMAモノマーACH法設備20%減産へ、 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは17日、大竹事業所に持っているACH法MMAモノマー設備の操業について、20日から約20%の減産を行うと発表した。 同工場ではアクリロニトリルが大幅な減産状態にあり、副生青酸の発生量が減ってMMA原料であるACHが不足しているためだとしている。 同社はMMAモノマーのわが国最大メーカで、大竹事業所には、直酸法年産11万トンと、今秋2,000トンの増強を完了して10万7,000トンとなったACH法合わせて21万7,000トンの製造設備をもっている。このうち減産するのはACH法設備で、期間などは未定。ACHの不足状態は当分の間続くとみられる。 日本およびアジアのMMA生産は9月以降、メ-カー各社の定修によるシャットダウンで減少しており、今夏まで3万5,000~3万7,000トンで推移していた在庫水準は、2万2,000トン程度にまで落ち込んでいる。一部にはモノマーのタイト化を懸念する声も出始めているという 一方、すでに打ち上げているMMAモノマーの内外での値上げ(国内キロ20円、海外15%)交渉は拍車がかかりそうだ。 |