2003年05月02日 |
汎用4樹脂の1Qの出荷、主力品種が軒並み前年超え |
包装用が4樹脂揃って高水準 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は2日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の今年1〜3月期における需要分野別の出荷実績をまとめた。それによると、4樹脂それぞれの最大消費分野向けがいずれも前年同期を上回っている。全体に包装関連分野と自動車部品分野が好調であったといえる。 各樹脂の最大消費品種の出荷数量は、LDPEのフィルム用が9%増の21万2,262t、HDPEの同じくフィルム用が4%増の8万8,236t、PPの射出成形用がやはり4%増の37万20t、PSの包装用も4%増の8万5,354t となっている。 これらのほか、LDPEでは加工紙用の8%増(6万4,639t)、HDPEでは中空成形用の7%増(4万2,190t)、PPではフィルム用の6%増(12万5,772t)、PSでは雑貨用・他の19%増(4万8,055t)などが目を引く。これらのうちのHDPEm の中空成形用の伸びは、自動車のガソリンタンクに同樹脂が採用されはじめた事によるもの。PPの射出成形用の増加も自動車部品の需要の拡大によるところが大きい。 主要品種で前年同期を下回っているのは、LDPEのパイプ用とHDPE の射出成形用だけ。ほとんどの品種が前年を上回ったのには、先高観の広がりにともなう前倒し需要の発生が少なからず作用していると見られる。 ●2003年1〜3月四大樹脂需要実績 http://www.chem-t.com/link/data/miti/20030103_4.html |