2003年05月02日
三菱レイヨン、旭化成からアクリル長繊維技術・設備譲り受け
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、三菱レイヨン

 三菱レイヨンは2日、旭化成からアクリル長繊維に関する技術と、一部生産設備を今年4月に、また一部の商標権(ピューロン、タクタス、リーカス)を7月に譲り受けると発表した。
 
 旭化成が繊維事業の構造改革のためアクリル繊維事業から撤収し、3月末に生産を終結したため、三菱レイヨンが譲り受けた。三菱レイヨンはアクリル繊維では湿式・乾式短繊維および長繊維、人工皮革などの製品をもつ、国内最大手メーカーだが、長繊維では世界唯一の製造会社となる。
 
 アクリル長繊維は、独特の色合いやシルキー感覚に特徴があり、今後も春夏衣料素材として需要の伸びが期待されている。このため三菱レイヨンでは、2005年7月の稼動入りをめざして、中国の逝江省寧波市に製造プラントを建設するなど、同事業の拡大、強化に積極的に取り組んでいる。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=933