2003年05月06日
三菱化学・鹿島エチレン装置の連続運転、労安法クリア
先ずは、エチレン第1号機の今年の定修をスキップ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、経済産業省、厚生労働省

 三菱化学はこのほど、厚生労働省から同社鹿島事業所内のボイラー(第1種圧力容器)の連続運転に必要な労働安全衛生法の認定書の交付を受けた。これは、同社が自主保安によって同ボイラーを連続運転(当面は2年)するのを認めるというもの。ボイラー協会が実施した事前審査の結果を労働基準監督署がチェックして問題ないと判断したため厚労相が認定書を交付した。

 同社はこれに先駆けて3月末に経済産業省から同事業所内の高圧ガス設備を対象とした高圧ガス保安法の認定を受けている。今回の労安法の認定はそれに続くもので、これによって同社は同事業所内のエチレンプラント2基の長期連続運転に係わる法規制を全てクリアしたことになる。
 
 これに伴い、これまで毎年1回の実施が義務付けられていたエチレンプラントの定修が先ずは2年に1回ですむようになる。さらに2年連続の実績を経て4年に1回の実施も可能となる。同社では差し当たり、第1号機(年産37万5,000t能力)の今年5月の定修をスキップする。そして来年春には第2号機(同45万3,000t能力)の定修をスキップする計画である。