2003年05月08日 |
チッソ社長に岡田取締役が昇格、後藤氏は会長に |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:チッソ |
チッソは8日、後藤瞬吉社長が代表権のある会長となり、後任社長に岡田俊一取締役・常務執行役員が就任するトップ人事を内定したと発表した。6月27日の株主総会後に正式決定する。岡田氏は1940年生まれで62歳。64年神戸大学を卒業して新日本窒素肥料(現チッソ)に入社し、財務、合成樹脂、経営企画と幅広く歩いてきた。 後藤社長は、記者会見で「水俣病補償問題は、当社にとっては力に余る大きな問題だったが、2000年に公的支援をいただいて以来3年が経ち、抜本策も軌道に乗って、どうやら一人歩きできるようになった」と、バトンタッチの理由を語った。後任の岡田氏については「誠実、円満な人柄で、実行力がある。常に高い理想をもっている。わが社のリーダーにふさわしい人材」と紹介した。 また岡田氏は「特殊な問題をかかえているだけに責任は重いが、入社以来39年間勤めてきた経験を生かし、責務を全うしたい」と述べたあと、「当社はまだ1,500億円の債務が残っており、償還のためには最低年間40億円の経常利益を出さないといけない。幸い事業構造の転換が進み、戦略の目玉としてきた、IT関連やバイオなどの新規事業も芽生えてきたので、着実に利益が出るようにしていきたい。長くかかっても補償を完済していくのは最低限の責務と考えている」と抱負を語った。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/03508005.tif |