2001年12月17日
エチレンプラントの来年の定修、春に6基が集中
京葉エチレンも秋の予定を前倒し
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工、東ソー、東燃化学、三菱化学

 わが国のエチレンセンターの来年の定修・運休の多くが3月上旬から6月末までの間に集中することが確定した。当初、秋に実施する予定であった京葉エチレンも春に前倒しすることに計画を改めたので、5社合計6基のエチレンプラントが春に相次いで運休することが決まった。
 
 来年中に定修を実施するセンターは、東ソー・四日市、山陽石油化学・水島、昭和電工・大分、京葉エチレン・千葉、三菱化学・鹿島(第1号機と第2号機の両方)、東燃化学・川崎、出光石油化学・徳山--の計7社で、プラント数は合計8基となる。
 このうちの東燃化学は8月下旬から9月末までの間に、また、出光石油化学は9月中旬から10月末までの間にそれぞれ運休して定修を実施する計画だが、他のセンターの定修はいずれも春に集中することになる。
 東ソー・四日市、山陽石油化学・水島、昭和電工・大分--の3センターは3月上旬から4月中旬までの間、また、京葉エチレン・千葉は4月末から6月中旬までの間、そして三菱化学・鹿島は2号機が5月上旬から6月中旬まで、1号機が5月中旬から6月末までの間にそれぞれ運休となる。
 今年の定修プラント数は5社合計6基であったが、来年は2基増える。しかも8基中の6基が春に集中するので、3月から6月末までの間の供給設備能力は年間ベースで302万4,000トン減る。この間は一時的にオレフィンの需給はショートバランスとなる公算が濃厚だ。