2003年05月09日
ポリオレフィンの5月の中国向け価格、4月比30〜40ドル安
アジアの他の国との競合がなお継続も下げ幅は縮小
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

わが国のポリオレフィンメ−カーによる当面の中国向け輸出価格は、4月の納入分をさらにトン当たり30〜40ドル下回ることがほぼ確実となってきた。

 大手商社筋によると、連休前に多くの商社やポリオレフィンメーカーが中国のユーザーやトレーダーと契約した5月上旬納入分のトン当たりのCFR価格は、LDPEが600〜610ドル、L-L+DPEが550〜560ドル、HDPEのフィルム用が550〜560ドル、同樹脂のヤーン用が520〜530ドル、PPのホモポリマーが620〜630ドル、PPのコポリマーが680ドル前後—となっている。

 シンガポールや韓国のポリオレフィンメーカーが引き続き安値オファーを出しているため軟化に歯止めがかかっていない。しかし、一時期に比べると下げ幅はかなり縮小してきている。オレフィンとのスプレッドが限界にきて、多くのポリオレフィンメーカーに値下げ余地がなくなってきたことによるものと見られる。