2003年05月09日 |
化学業界で「本社移転」相次ぐ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:JSR、宇部興産、新日本石油、新日本石油化学、チッソ、東ソー、東燃化学、三井化学、三菱化学 |
化学業界ではこのところ本社事務所を移転するところが相次いでいる。新日本石油化学が4月28日、千代田区内幸町から港区虎ノ門に事務所を移したのに続いて、連休明けの6日にはJSRが中央区築地に完成した、浜離宮パークサイドプレイスに移転し、業務を開始した。10月には、三菱化学が東京駅前の「三菱村」を離れて港区芝へ、三井化学が霞ヶ関ビルから汐留の新ビルへそれぞれ拠点を移す。 この2〜3年でみると、本社移転した会社はほかに、東燃化学(港区海岸)、チッソ(中央区勝どき)、出光石油化学(墨田区横網)、宇部興産(港区芝浦)、東ソー(港区芝)とある。両国ー勝どきー築地ー汐留ー大門ー三田を結ぶ、地下鉄・大江戸線が化学業界の「目抜き路線」になりそうだ、といった声さえ聞かれるほど。 移転理由はさまざまで、「ビルが古くIT化に対応できない」「グループ会社が増えたため、オフィスを集約したい」などから「合理化の一環、経費削減になる」といい切っているところもある。「この際、全社員心機一転を図る」という点では各社共通しているようだ |