2003年05月09日
東洋インキ、細菌、感染防御に有効な天然系抗菌剤を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋インキ

 東洋インキ製造は9日、ベンチャー企業の鳳凰堂(東京都品川区、土田裕三社長)と共同で、岐阜大学の支援を得て、特定の細菌や真菌に対して感染防御に有効な天然系抗菌剤を開発したと発表した。

 天然の笹から抽出されたエキスを主成分としており、MRSAなどの細菌やカンジダ菌などの真菌の防御に有効なことが分かった。天然の笹から抽出されたエキスは一般に抗菌性があることは知られているが、MRSAなど院内感染の恐れのある細菌の防御に有効であることは知られていない。また現在実用化されている抗菌剤は、有機銀系の化合物が大半で、食品に直接接する包装材料にはあまり使用されていない。
 
 今回開発した抗菌剤は天然系のため、食品に直接接する用途でも人体への影響はないことが予想されるとしている。効果の有効性については、すでに大学から学会の年会で報告されているが、抗菌のメカニズムをさらに追究すべく大学と共同で検討を行っている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030509toyoi.doc