2003年05月14日 |
タカラバイオと水町メディカル、がん免疫療法で合弁会社 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:タカラバイオ |
タカラバイオ(加藤郁之進)は14日、水町重範医師(水町メディカルグループ代表、水町クリニック院長)と、がん免疫療法に関する事業をさらに推進するため、ミズマチ・タカラバイオ(東京都渋谷区)を6月に設立すると発表した。 がん治療には、外科手術、放射線治療、抗がん剤を用いる化学療法などが併用されているが、一般的にがん患者のQOL(Quality of Life)が大きく損なわれることが多いと考えられている。このため、副作用の少ない、「養子免疫療法」が広まり始めている。 例えば、「活性化リンパ球療法」と呼ばれるがん免疫療法は、がん患者のリンパ球を抗CD3モノクローナル抗体で刺激し、インターロイキン2(IL-2)存在下で患者の体外(細胞培養用のバッグ)で増殖させ、得られた活性化リンパ球を再び患者に戻し、がん細胞に障害を与え結果的にがん細胞を破壊する治療法で、一般的に、大量に増やされた活性化リンパ球は、2週間間隔で6回程度、患者に投与される。活性化リンパ球は患者自身のものであり副作用が非常に少ないことが特徴となっている。 新会社は、水町メディカルグループが今秋から「活性化リンパ球療法」を行うために、必要な技術を提供し、タカラバイオが保有するリンパ球の培養・活性化などの細胞加工に関するノウハウと特許技術を基盤に、技術指導などを行う。 <設立会社の概要> ◇社名:ミズマチ・タカラバイオ株式会社 ◇所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目1番16号 ◇資本金:50百万円 ◇出資比率:タカラバイオ50%、水町重範医師50% ◇事業目的:活性化リンパ球療法等のがん免疫療法に関する研究開発、技術支援、細胞加◇工処理に関する支援業務 ◇代表者:加藤郁之進(タカラバイオ社長)、水町重範(水町クリニック院長) ◇設立時期:平成15年6月 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/030514mtb.doc |