2003年05月16日
トクヤマ、年度内に太陽電池用多結晶シリコン技術を完成
将来は年3,000t級の専用設備を設置
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:トクヤマ

 トクヤマは、かねてからベルジャー法によって半導体用と太陽電池用の両方の多結晶シリコンを工業化しているが、年度内には太陽電池専用の新技術を確立して早期工業化を図ることになった。

 同社が開発を目指しているのはVLD法で、現在、徳山製造所東工場内で年産最大10t能力のパイロットプラントを使って本格工業化技術の確立に取り組んでいるところ。開発は順調に進み、サンプル評価の段階まできている。

 同社が同技術に確立に取り組むことにしたのは、多結晶シリコンの需要のうち今後大きく伸びるのが太陽電池分野であることが明確になってきたからと説明している。現在の同社が稼動中の多結晶シリコン設備の製造能力は年間4,800tだが、同社ではこれとは別に同3,000tクラスの太陽電池用専用設備を建設することも検討している。