2001年12月13日 |
PSPの出荷、10月も前年同月を下回る |
トレー向けが不振、ラミ用品種は好調を維持 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
発泡スチレンシート(PSP)の10月の出荷数量は1万1,470トンで、前年同月の実績を4.6%下回った。5ヵ月連続の前年同月割れである。ラミネート用品種の出荷は好調を維持したが、絶対量の多いトレー用原反が不振から脱却できなかったのが響いた。トレー用原反の出荷の前年同月割れは、昨年5月いらい18ヵ月連続となる。 関係者によると、同原反のマイナス成長の要因は、容器包装リサイクル法の本格施行に伴って進展した製品の薄肉化とPP製トレーの急成長の2点に集約されるという。一方のラミネート向けの伸びは、丼、弁当箱、納豆容器などラミネート製品の品質・機能に対する消費者の人気が一段と強まっていることによるものと見られている。 この結果、1月から10月までの出荷の累計は10万4,810トンとなった。前年同期を5.3%下回っている。この場合も、ラミネート向けは前年を上回っているが、トレー用原反の不振が足を引っ張るかたちとなっている。 PSPの出荷の10月ならびに1~10月計の実績は次の通り。かっこ内は前年比。 [10月の出荷] ▽トレー反= 5,020トン( 84.7%) ▽一般反 = 2,290トン(105.5%) ▽小計 = 7,310トン( 90.2%) ▽ラミ丼 = 2,880トン(107.5%) ▽ラミ一般= 1,280トン(103.2%) ▽小計 = 4,160トン(106.1%) ▽合計 = 11,470トン( 95.4%) [1~10月計の出荷] ▽トレー反= 48,470トン( 84.4%) ▽一般反 = 21,420トン(102.0%) ▽小計 = 69,890トン( 89.1%) ▽ラミ丼 = 23,290トン(109.7%) ▽ラミ一般= 11,630トン(105.7%) ▽小計 = 34,920トン(108.3%) ▽合計 =104,810トン( 94.7%) |