2003年05月19日
三菱樹脂、連続プレス法で米国FM規格認定の硬質塩ビ板発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂

 三菱樹脂は19日、2001年に発売したFM規格認定工業用プレートに加え、業界初となる“連続プレス製法”によるFM規格認定工業用プレート『ヒシプレートニューテックFMシリーズ』を開発したため、20日から販売を開始すると発表した。

 "連続プレス製法"というのは、1986年に同社が世界で初めて確立した生産技術で、プラスチックプレートの成形加工方法である"押出製法"と"カレンダープレス製法"の長所を活かした製法。生産されるプレートは、外観特性、熱加工性、厚さ精度に優れ、かつ生産性、経済性にも優れ、半導体や液晶製造装置の素材として広く使用されている。しかし、火災安全性を評価するFM規格の認定を受けるために使用する耐熱塩化ビニル樹脂は、一般に高温で分解しやすいため、これまでは"連続プレス製法"を用いることができなかった。
 
 同社は独自の材料設計技術と生産条件によって、業界で初めて"連続プレス製法"でのFM規格認定工業用プレートの製品化に成功した。

 今回発売するプレートは、耐熱透明グレード、透明制電グレード、透明制電ハードコートグレードの3タイプだが、今秋にはアイボリー板、耐熱アイボリー板グレードも投入する予定。今後国内及び米国・東南アジアでのFM規格認定プレート需要の増加を見込み、初年度1億円の販売を予定している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030519mijushi.doc