2003年05月19日
タカラバイオ、等温遺伝子増幅法で国内基本特許取得
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:タカラバイオ、特許庁

 タカラバイオ(加藤 郁之進社長)は19日、バイオ研究所が2000年9月に開発した等温遺伝子増幅法の1種、ICAN法に関する日本での特許が特許庁から特許査定されたと発表した。特許出願を日本、米国、欧州をはじめ世界主要国に行っていた。特許査定は5月6日付で特許庁からおりた。

 ICAN法は高効率等温遺伝子増幅法で、DNA部分とRNA部分からなるキメラプライマー、鎖置換活性と鋳型交換活性を有するDNAポリメラーゼ(BcaBESTTM DNAポリメラーゼ、タカラバイオ特許登録済)とRNaseHを用いて、PCR法のように反応温度を変化させることなく一定温度(等温)で遺伝子増幅を行えるのが特徴。

 同社は、SARSウイルス検出用のPCRキットを現在発売中で、ICAN法を利用したベットサイドで検出可能なSARSウイルス検出用のICANキットの開発も急いでいる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030519bio.doc