2003年05月20日 |
大日本印刷、英CDTからフレキシブル有機EL技術取得 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:大日本印刷 |
大日本印刷は19日、高分子系有機EL開発の世界的リーダーである英国ケンブリッジ・ディスプレイ・テクノロジー(CDT)社から有機ELの特許ライセンスを取得したと発表した。 CDTが保有する基本および製造特許の使用権を取得し、紙や樹脂のように曲げられる有機ELを商品化するのがねらい。来年中にポスターやポップなどのグラフィックアーツ分野の市場調査と開発を進め、2004年度には事業化により6億円ていどを売り上げる予定。 有機ELは次世代の薄型フラットパネルディスプレイ(FPD)の本命として期待されているが、現在、製品化が先行している低分子系有機ELではガラス基板に蒸着で発光層を形成するプロセスが、真空蒸着装置のサイズや塗り分け用メタルマスクの精度上の課題などから370×470ていどのガラスサイズで限界とされている。このため蒸着方式を使わずインクジェット方式を採用しているCDT技術を導入することになったもの。 大日本印刷では自社の印刷コア技術や包装・産業資材分野で培ったバリアフィルム技術も加え、フレキシブルなフィルムベースのフルカラー有機ELを事業化したいとしている。 |