2003年05月21日

三共、宇部興産と共同開発の血圧降下剤新発売

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：宇部興産、三共

三共（高藤鉄雄社長）は20日、宇部興産と共同開発した持続性Ca拮抗剤「カルブロックR錠8mg、16mg」（一般名：アゼルニジピン）を同日から発売開始したと発表した。 　同剤は１日１回の投与で24時間安定した降圧作用を示し、現在、効果発現が緩徐な長時間作用型ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤の主流となっている。ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤は優れた降圧効果と忍容性により、血圧降下剤として日本では最も多く使われている。なかでも長時間作用型のカルシウム拮抗剤は、降圧作用の発現が緩徐かつ持続的なため、安全性および心保護作用の点で優れている。 　しかし、それでも若干だが、心臓に悪影響を及ぼすとされる心拍数の上昇を認めることがある。カルブロックR錠は長期投与において心拍数の変化が相対的に少ないことが分かっており、より心臓への負担が少ないという。三共では、臨床上での安全性を確認するために、慎重な市場導入と市販後調査の徹底を図っていくとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/030521ube.doc