2003年05月21日 |
日本精機、有機ELで三菱グループと合弁 |
7月に「アデオン」を設立へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭硝子 |
日本精機(永井正二社長、新潟県長岡市、Tel/0258-24-3683)はオプトレックス(福田修一社長、東京都荒川区、Tel/03-5811-8760)と有機ELのディスプレイパネルを製造する合弁会社「アデオン」を今月、設立することで合意、7月に発足させる。 同パネルは日本精機長岡工場で今年末から生産するが、表示サイズ52×22ミリメートル、パッシブマトリクス型ディスプレイパネルを月産60万枚予定。引き続きアクティブマトリクス型も手がけることにしている。投資額は約10億円。アデオンは両者の折半出資、1億円で本社を東京都荒川区東日暮里5-7-18に置く。 日本精機は1996年から有機ELの研究にのりだし、去年から独自に生産をはじめた。一方、オプトレックスは三菱グループの旭硝子60%、三菱電機40%の出資比率、資本金25億円でスタート、一貫して液晶事業を手がけ、単純マトリクス液晶では世界トップクラスのメーカー。有機ELでも99年から量産技術の開発や劣化メカニズムの解明に取り組んできた。両社は有機ELの持つ成長性をにらみ、液晶技術を含む素子化技術、生産技術、材料技術を十分に活かすねらいで合弁事業にふみきったもの。 日本精機はディスプレイ事業の拡大をはかる一方、車載用計器、民生機器で有機ELパネルをキーパーツとして生かせる高付加価値製品を開発。またオプトレックスは中小タイプの総合表示体ソリューションメーカーとして成長をめざす方針。 |