2003年05月22日 |
プラ協が臭素含みの廃プラのゼロエミッション技術を開発 |
関係大学や企業との共同研究で所期の成果上げる |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:宇部興産、カネカ、東ソー、プラスチック処理促進協会 |
プラスチック処理促進協会は、東京大学や関係企業6社などと協力して臭素を含むプラスチック廃棄物の無害再資源化技術(ゼロエミッションケミカルリサイクル技術)の研究開発を進めていたが、このほど基礎技術の確立に成功したと22日明らかにした。 これは、電子・電気機器に使用した臭素含みのプラスチックをガス化するとともに、臭素を回収してリサイクル時のゼロエミッションを実現できる技術の確立を目指したもの。自転車振興会の13年度の補助金交付を得て、東大のほか住友金属工業、宇部興産、東ソー、ナカメタル、共英製銅、カネカテクノリサーチの各社と産業技術総合研究所が研究開発に参加した。 約1年をかけてテレビバックカバーと廃家電4品目、自動車シュレッダーダストの3種類を対象に(1)ガス化プロセスからの分解ガス冷ガス効率(2)ガス化プロセスから排出されるダイオキシン濃度(3)臭素の回収(4)臭素、回収ガス化プロセス建設のF/S の4項目について研究を進めてきた。 その結果、4項目すべてについて十分に客観的な評価に足りるだけのデータが得られたという。特に臭素濃度が高いプラスチックの場合は大幅な電力消費の削減が可能で炭酸ガス発生量の削減に大きく寄与でき、また、設備投資に3分の1ていどの補助金交付が得られれば事業性も確保できる技術の確立にメドがつけられたとしている。 |