2003年05月23日
EPSの出荷も4月は前年同月を下回る
前倒し需要の反動か主力の水産向けも不振
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会はこのほど発泡スチレンビーズ(EPS)の4月の出荷実績をまとめた。それによると、総出荷数量は1万5,215tで前年同月を8.0%下回っている。3ヶ月ぶりの前年同月割れである。
 
 前年同月を割り込んだ最大の要因は、他の樹脂と同じく3月に発生した前倒し需要(前年同月の8.8%増)の反動が出たことにあると見られる。全ての需要分野がマイナス成長となっている。主力の水産用も5.8%減と不振であった。
 もっとも、1月から4月までの累計は5万9,182tで前年同期を0.1%上回っている。3月の大幅増が効いている。
 
 EPSの4月の出荷実績は以下の通り。単位はトン。カッコ内は前年比。右は累計。
 ▽水産用      7,812(94.2%) 28,985(101.0%)
 ▽農業用      1,355(91.1%) 5,228(109.4%)
 ▽その他成型品用  2,925(90.2%) 11,506(96.6%)
 ▽家電用      1,773(91.3%) 6,647(95.3%)
 ▽ブロック用    1,256(94.9%) 6,158(109.3%)
 ▽ネダ用       79(32.4%)   612(57.8%)
 ▽一枚焼き用     15(−)     46(117.9%)
 ▽合計       15,215(92.0%) 59,182(100.1%)