2003年05月26日 |
「日化協 技術賞」旭化成、三菱化学、帝人ファイバー3社に |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:旭化成、帝人、トクヤマ、三菱化学 |
日化協は26日、毎年優れた化学技術に贈る、日化協技術賞の受章会社を発表した。今年は24件の応募があり、技術委員会(委員長:三浦勇一トクヤマ会長)で審議した結果、総合賞に旭化成の「非ホスゲン法ポリカーボネート」のほか、技術特別賞、環境技術賞合せて3つの新技術を選んだ。表彰式は27日の第12回日化協通常総会会場で行われる。 日化協技術賞(総合賞) ◇旭化成 「副生CO2を原料とする新規な非ホスゲン法カーボネート製造プロセス」 受賞理由:独創的な非ホスゲン法カーボネート製造プロセスの技術の開発と世界初の製法による工業化の完成により、環境面、コスト面、品質面などで社会への貢献が大きいと評価。 日化協技術賞(技術特別賞) ◇三菱化学 「高純度電解質製造プロセスの開発」 受賞理由:新製法の本技術で製造された高純度電解質は高純度で低価格のため、アルミ電解コンデンサなどの電気化学デバイスに使用されエレクトロニクス製品の小型化に貢献するとともに、電気二重層キャパシタを搭載した燃料電池車やディーゼルハイブリッド車などの実用化にも貢献し、将来の需要の増大が期待されている。 ◇日化協技術賞(環境技術賞) 帝人ファイバー 「ポリエステルケミカルリサイクル技術の開発と企業化」 受賞理由:本技術により、PETに代表されるポリエステル製品のほとんどすべてを、石油から製造したバージンのポリエステル製品と同等なものに再生することが可能になり、同製品の完全循環型社会の形成が可能となった。また、本技術は消費エネルギーとCO2を大きく削減できる。これらの点で本技術の社会的貢献度は非常に高いといえる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/030526jcia.doc |