2003年05月27日
ナフサの国際スポット相場、さらに上昇
先週のC&F/ジャパンの平均は244ドル
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国のエチレンセンター筋の調べによると、ナフサの国際スポット相場は先週に入っても引き続き各地で上昇傾向をたどり、週平均の価格はC&F/ジャパンもCIF/NWEもともに前々週の平均を上回った。

 C&F/ジャパンの平均はトン当たり244ドル強で、前の週の平均を5%強上回っている。一方のCIF/NWEの平均は約228ドルで、7%近いアップとなっている。いずれも4月中旬のレベルまで戻ったことになる。

 注目されるのは、ナフサの国際スポット相場に密接なかかわりを持つ原油の相場のアップ率をともに大幅に上回っている点だ。WTI、ブレント、ドバイのいずれも過去1週間の値上がり率は2%を割り込んでいる。もっともこうした現象についてエチレンセンターの多くは、過去数ヶ月における上下動の幅がナフサの方が大きかったことを考えると不思議なことではないと分析している。