2003年05月27日
大手商社は相次いでサウジとナフサのプレミアム交渉を決着
下期のA-180のプレミアムはトン当たり7ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国の大手商社は26日以降、相次いでサウジアラムコとの間で、今年下期(7~12月)のナフサのプレミアム交渉の締結に乗り出している。各社とも先週いっぱい掛けてハードネゴしてきたものの、サウジ側からどうしても譲歩を引き出せなかったため、やむなく商権の維持を優先して妥結に踏み切っているもの。

 この結果、代表的なサウジ産油種である軽質NGLのプレミアムは、上期よりトン当たり0.5ドル高い7ドルとなることが確定した。また、フルレンジナフサも同じく0.5ドル上がってラビ港積みが5.5ドル、ジュベール港積みが4.5ドルとなることが決まった。

 日本の大手商社に加えて韓国の石油化学企業と商社も同様の条件で相次いで契約を結びつつある。

 これに伴い、次の焦点は6月中旬からロンドンで始まるクウェートとのプレミアム価格交渉の行方に移る。