2003年05月28日
エチレンオキサイド・グリコール、03年需要「堅調」予測
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本触媒

 日本触媒は28日、エチレンオキサイド(EO)・エチレングリコール(EG)の2002年の需要実績と、03年の同見通しを発表した。
 
 EOの02年の国内需要はEG換算分を含めて82万7,900トン(前年比1%増)、EG輸出分10万1,400トンと合わせて需要トータル92万9,300となり、前年を3%上回った。需要は界面活性剤の7%増をはじめ、グリコールエーテル、ポリエチレングリコールとも堅調で、エタノールアミンを除いて前年比増加した。
 
 界面活性剤の増加は、昨年夏の猛暑で家庭用合成洗剤の需要が伸びたため。グリコールエーテルは海外メーカー(ダウ・ケミカル)の撤退により需給がタイト化したためという。エタノールアミンは電子材料向けの回復の遅れが響いた。2003年も同じような傾向が続き、需要合計は横ばいの92万7,000トンと推定している。
 
 EGは02年、主用途先のポリエステル繊維・PET樹脂向けが3%減の43万7,900となった。これまでポリエステル繊維の落ち込みをカバーしてきた、PETボトル用樹脂の需要が、ここへきて容器の軽量化などから鈍化してきた。しかしポリエステル繊維の海外市場はいぜん好調が見込まれ、、03年は国内需要のマイナスを輸出が補う形になると予想している。
 
 国内メーカー4社のEO生産能力合計は91万8,000トン。国内需要には約4万トンの輸入品が含まれているので、02年の4社の平均稼働率は約95%となる。
 
ニュースリリース参照 
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1031