2003年05月30日
中国の汎用樹脂の輸入、4月は軒並み大幅減
LDPEは前年同月のわずか31.4%に縮小
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋の調べによると、中国による汎用樹脂の4月の輸入通関は軒並み前年同月を大幅に下回った。3月の通関数量も前年同月を大きく下回ったが、4月はさらに縮小幅が拡大している。LDPEにいたっては前年同月の31.4%にまで縮小している。
 
 こうした大幅減の背景について、大手商社の多くは、市場全体に先安観が広がったことと、前倒し発注によって市中在庫が予想以上の規模に膨らんだことの2点を挙げている。
 5月も引き続き低調に推移した模様。ただし、市場に広がっていた需給のルーズ感は消滅しつつあり、6月からは需要も市況も回復傾向をたどるとの見方が支配的となってきている。
 
 中国による汎用樹脂の4月の輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1月からの累計。
 ▽LDPE   85,192(31.4%) 534,665(55.8%)
 ▽HDPE   143,343(65.4%) 702,217(97.3%)
 ▽PP    194,160(80.2) 817,164(96.3%)
 ▽PS    114,227(81.4%) 434,454(89.0%)
 ▽PVC   144,405(75.0%) 598,704(82.0%)