2003年06月02日 |
中央化学、環境報告書の03年度版を作成 |
リサイクル活動や生産の合理化等を詳しく紹介 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:中央化学、東芝 |
プラスチック製簡易食品包装容器メーカー大手の中央化学はこのほど、同社の02年度における環境対策活動をまとめた「2003年度版環境報告書(環境リポート)」を作成し、関係各方面への配布を開始した。 同社による環境リポートの作成・発行は昨年度に続いて今回が2回目。今回は、同社のの取り組み内容を「エコケア活動」「エコプロモーション活動」「社会貢献・啓発活動」--の三つの領域に分類して詳しく紹介している。「エコケア」では生産活動の合理化・省力化などの実績を、「エコプロモーション」ではリサイクルの推進や環境配慮型製品の開発状況などを、そして「社会貢献・啓発」ではリサイクル学習の研修施設やリサイクル製品展示場の設置などの活動概要をそれぞれ簡潔に披露している。 主な活動内容と成果は以下の通り。 [エコケア活動] ▽エネルギー原単位の引き下げ=前年度比0.2ポイント下げて0.8%とした。▽二酸化炭素排出量の削減=総エネルギー使用を1.3%減らして二酸化炭素の排出量317トン削減した。▽工業用水の使用量の削減=303キロ立方メートル減らして864キロ立方メートルにした。▽廃棄物の削減と有効利用=事業所の排出量を112トン減らして1,647tとし、うち951.6tをリサイクルした。 [エコプロモーション活動] ▽使用済みPSPトレーの回収・リサイクル=02年度は5,380tを回収・リサイクルした。この結果12年間トータルの回収・リサイクル量は3万7,496t(93億7,385万枚)となった。▽リサイクル製品の市場拡大=使用済みPSPトレーとPET樹脂製定期券を複合リサイクルしたベンチや、同トレーと廃タイヤや砕石とを組み合わせた舗装材などが交通機関や公共団体などで活発に採用され始めた。▽ケミカルリサイクルへの挑戦=PSPトレーやEPS魚箱などの使用済み製品をモノマーに還元する技術の開発に取り組み、東芝プラント建設と協力して実用規模の設備で実証試験に乗り出している。▽環境配慮型製品の開発=ポリ乳酸を主体とした生分解性プラスチックの開発に成功して商品化を進めるとともに、低燃焼型や省資源型などの容器を相次いで開発している。 |