2003年06月02日
三菱ガス化学、中国へSARS支援、消毒用過酢酸20トン寄付
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学(東京都千代田区 、小高英紀社長)は2日、中国の重症急性呼吸器症候群(SARS)対策を支援するため、消毒剤である過酢酸(商品名:ダイヤパワーR )を寄付すると発表した。

 過酢酸は、ウイルス、ブドウ球菌、大腸菌、かび、など広い範囲に、常温下でも高い消毒、除菌効果を発揮し、短時間での消毒、除菌が可能。中国政府が消毒に使用することを法律で定めたほか、WHOもその効果を認定している。

 6月初旬に横浜港を出港し、6月中旬に重慶市、オルドス市(内蒙古自治区)に届けられ、主として消毒、除菌に使われる予定。今回寄付したのは合計約20トン、実際の使用時には 0.1~0.5%の濃度に希釈される。

 過酢酸は、乳製品工場、ビール工場、水産加工品工場、食品関連工場、飼育舎など、広い分野で利用できるが、同社は主として医療用途に販売を特化しており、同社の得意分野が活かせることから、中国に寄付することにした。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1048