2003年06月03日
BASFと出光石化、1.4ブタンジオール事業を再編
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF

 ドイツ・BASFは3日、7 月1 日付けで出光石油化学(本社:東京都墨田区)との合弁会社、出光BASF (本社:東京都港区;IBC)の持株比率を現行50%から67%に引き上げ、社名を「BASF 出光」(BIC)に変更すると発表した。
 
 BIC は、千葉県市原市の出光石化コンビナート内に年間生産能力25,000 トンの1,4 ブタンジオール(BDO)プラントをもち今後も生産を継続する。
 
 また同じく7 月1 日付けで、IBCとBASF グループが行ってきたBDO 事業は、BIC に一本化する。BIC の生産能力を超える需要に対しては、他のアジア地域、欧州ならびに米国にあるBASF の生産拠点から供給する。BASF は、世界有数のBDOメーカーで、グループ全体の年間総生産能力はBDO 換算57.5 万トンになる。

 BASFは、今回の事業再編を通じて、日本におけるBDO 市場での地位強化を図る。出光石化にとっても、BASFとの提携関係強化により、BDDの安定供給に道を開くことになる。BDO は、エンジニアリング・プラスチック、ポリウレタン、弾性繊維の原料として使われている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030603basf.pdf