2003年06月05日 |
中国の4月の汎用樹脂輸入、日本品も軒並み前年割れ |
ランクもPVCの第1位を除いて3〜6位にとどまる |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国による汎用樹脂の4月の輸入通関数量は6樹脂全てが前年同月の実績を大幅に下回ったが、日本品も同様に軒並みかつてない幅の前年同月割れとなった。 大手商社の調査によると、LDPEは9,367tで前年同月の50.6%、HDPEは9,942tで同60.1%、PPは1万8,120tで同85.6%、PSは1万2,871tで同78.0%、ABSは1万2,186tで同89.3%、PVCは4万2,235tで同79.0%となっている。うちHDPEとPSは、両樹脂それぞれの全体の平均を下回っている。 一方、各樹脂ごとの日本品のランキングは、PVCこそ引き続きトップを占めているものの、他の樹脂は3〜6位にとどまっている。LDPEとABSはともに第3位、PSは第4位、HDPEは第5位、PPは第6位となっている。 PVC以外の樹脂の第1位は、LDPEがサウジアラビア、HDPEとPPが韓国、PSとABSが台湾となっている。他の国では、シンガポールがLDPEで第2位、PPで第3位、HDPEで第4位とポリオレフィンの上位を占めている点が注目される。 なお、日本品の1〜4月の累計は以下の通り。かっこ内は前年同期比。 ▽LDPE=39,435t(60.8%)▽HDPE=49,634t(94.9%)▽PP=59,054t(87.8%)▽PS=52,204t(96.9%)▽ABS=46,721t(111.4%)▽PVC=154,032t(72.0%)。 |