2003年06月05日
横浜ゴム、分子配列で天然ゴムの熱劣化理論確立
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは5日、NMR(核磁気共鳴)分析手法により、自動車タイヤに使用される天然ゴムの加工及び走行時の熱劣化に関する新理論を確立したと発表した。従来、熱劣化の原因は、硫黄架橋の密度変化と、酸化反応によるとされていた。これに対し新理論は、加熱によって「シス」型から、より壊れやすい「トランス」型の分子配列が増加するためとしている。分子配列の変化に着目した熱劣化理論は世界で初めて。今後は耐久性を中心に、より高品質のトラック、バス用タイヤの開発が可能になると同社ではいっている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/03605004.tif