2003年06月06日
プラ協、ASR中ハロゲン分離技術開発などを推進
32回通常総会・定時理事会で03年度事業計画を決定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は5日、第32回通常総会と定時理事会を開いて03年度の事業計画を取りまとめた。「技術開発」「調査」「広報」「国際協力」の計4項目それぞれの具体的な活動計画について意見を交わして結論をまとめたもの。
 このうちの「技術開発」と「調査」の活動に関しては、再生が容易でないタイプの廃プラスチックの再資源化が緊急課題となっている点を重視して、活動の重点を、分離・リサイクルが困難なASR(自動車シュレッダーダスト)のような構造材に置いていくことにしている点が注目される。
 
 主な活動テーマは以下の通り。
 《技術開発活動》
 (1)ASR中のハロゲン分離技術の開発。(日本自転車振興会の補助事業の一つとして推進)
 (2)サスティナブルディベロップメントに対するプラスチックの寄与についてLCA的手法を用いての定量的なデータの調査研究。
 《調査調査》
 (1)廃棄物発電やRDF発電に関するガス化溶融炉などの新規焼却設備を導入している自治体の実態調査。
 (2)前年度に実施した建築解体廃棄物調査をベースに開発されたシミュレーションシステムによる解体集合住宅から排出される廃プラスチックの動向調査。
 《広報活動》
 小中学生を対象にした教育現場で使えるプラスチックリサイクルについての新たなホームページコンテンツの製作と提供
 《国際協力活動》
 日本における諸施策の現状の報告と海外動向の把握を目的に、10月に米国で開催される「2003年廃プラスチック国際会議」への参加。