2003年06月06日
中国、カプロラクタムAD最終決定、マージン率一部「下方修正」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:宇部興産、住友化学、東レ、三菱化学

 中国政府(商務省)は5日、日本やロシア、ベルギーなど5ヵ国から輸入しているナイロン原料「カプロラクタム」について、「ダンピングに当たる」とする最終決定を下した。6日から反ダンピング税を課される。ただ、マージン率は、仮決定時にくらべ、一部に「下方修正」がみられている。
 
 カプロラクタムの輸入をめぐっては、同国政府(当時は対外貿易経済合作部)は、日本、ベルギー、ドイツ、オランダ、ロシアの5ヵ国から輸入された製品にダンピングの疑いがあるとして、2001年12月に調査を開始し、03年1月7日付で「クロ」とする仮決定を下している。
 
 今回は最終決定となるが、マージン率には変更があり、仮決定時から一部「下方修正」された。経産省によると、最終マージンは以下の通り。
 
【中国のカプロラクタムAD関税率】(カッコ内は仮決定時マージン)
(日本)
◇住友化学工業  5%(5%)
◇宇部興産    8%(9%)
◇三菱化学    10%(18%)
◇東レ      5%(5%)
◇その他     18%(21%)

(日本以外の各国)
◇ベルギー    6〜16%(6〜16%)
◇ドイツ     22〜28%(28〜38%)
◇オランダ    6〜18%(9〜18%)
◇ロシア     7〜16%(6〜29%)