2001年12月11日
大型エチレンプラントが海外で相次ぎ完成
4基合計年産272万トン能力が戦列に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 米、欧、アジア、中東の4地域で進められていた大型エチレンプラントの建設工事が相次いで完工、一部を除いて試運転が始まった。
 
 今週明け時点で完工し試運転入りしているのは、米・BASF/フィナの年産92万トンプラント、オランダ・ダウの同60万トン設備、アブダビ・ブルージュの同60万トン装置の計3基。これに加えてマレーシア・オプティマルの同60万トンプラントも近く完成の見込みにある。合計年産272万トンもの供給能力が一気に増えることになる。
 これら新プラントの本格操業開始の時期は年明けからとなる模様。BASF/フィナがテキサス・ポートアーサーに建設した92万トン装置(主原料はナフサ)やダウがテルヌーゼンに設置した60万トン装置(同)は、物理的にはいつからでも本操業を開始できる状態にあるが、世界的な石油化学製品の需要不振を睨んで実際のスタート時期は若干遅らせる構えにある。