2003年06月10日
PSPの出荷、5月も前年同月を上回る
トレー用原反が10.8%増と引き続き好調
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が9日に集計したところによると、同シート(PSP)の5月の総出荷数量は1万320tとなった。3ヶ月連続の1万tの大台超えである。前年同月の実績を3.3%上回っている。4月の4.5%増に続いて2ヶ月連続の前年同月超えとなった点が注目される。
 
 PSPの出荷は、製品の薄肉化の進展も影響して昨年5月以降今年3月まで11ヶ月連続して前年同月を下回ってきた。しかし、ここにきてようやく回復軌道をたどりはじめたといえる。主力のトレー用原反の大幅な伸びが最大の要因と見てよさそう。トレー用原反のこの数ヶ月の出荷量は、1月の3,490tをボトムに2月が3,790t、3月が4,780t、4月が4,790t、5月が4,820tと着実な増加を遂げている。前年同月に対する伸び率は、2月と3月こそそれぞれ2.7%、3.2%と低かったものの、4月は一気に14.9%増となり5月も10.8%の高率成長となっている。これには、ロースタック品種の新規開発・上市が少なからず寄与していると見られる。
 
 PSPの5月の品種別の出荷実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1月からの累計。
 ▽トレー用原反(ロールトレー) 4,820(110.8%) 21,670(105.7%)
 ▽一般用原反(ロール一般)   1,970(94.35) 9,570(91.7%)
 ▽小計             6,790(106.4%) 31,240(100.9%)
 ▽ラミネート丼用        2,400(98.0%) 12,730(101.9%)
 ▽ラミネート一般用       1,130(102.7%) 5,210(99.8%)
 ▽小計             3,530(99.4%) 17,940(101.3%)
 ▽合計             10,320(103.3%) 49,180(101.1%)