2003年06月10日
AN、VCMなど4物質の環境指針値案がまとまる
ANは1立方メートル当たり年平均2μg、VCMは10μg
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省

 中央環境審議会大気環境部会の環境リスク総合専門委員会は10日に開いた第3回会合でAN(アクリロニトリル)、VCM(塩化ビニルモノマー)など4物質の健康リスク評価について意見を交わした。その結果、4物質それぞれに健康リスクの低減を図るための指針となる具体的な数値(指針値)を設定することで意見の一致をみた。
 
 対象はAN、VCM、水銀、ニッケル化合物の4物質。この日の会合で意見の一致が見られたそれぞれの年平均の指針値は、ANが1立方メートル当たり2μg、VCMが同10μg、水銀が同0.04μg、ニッケル化合物が同0.025μg。
 環境省では、この日の検討内容と結論について6月中旬から7月中旬までの間にパブリックコメントを求め、そのうえであらためて大気環境部会に報告する。