2003年06月11日 |
住化、韓国に偏光フィルムの原反設備を完成 |
年産400万平方メートル能力、7月から本稼動 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:稲畑産業、住友化学 |
住友化学工業75%、韓国・東友ファインケム25%の共同出資による「東友光学フィルム」は、このほど東友ファインケム・平澤工場内にLCD用偏光フィルムの原反製造設備を完成させた。 生産能力は年400万平方メートル。7月から本稼動となる見通し。韓国ではこれに先駆けて東友ファインケムが同フィルムの加工・製品化体制を整備している。したがって、今回の原反工場の完成によって、住友化学では日本国内に続いて韓国でも同フィルムの一貫生産体制を整えることになる。製品は東友ファインケムが韓国国内のほか中国やシンガポールにも販売していく。 住友化学は、すでに愛媛と丸亀にLCD用偏光フィルム(光学機能性フィルム)の生産工場を保有しているが、需要が特に韓国、台湾、中国の3地域で大きな伸びを遂げ始めたため、最近はこれら3地域で積極的に設備投資を進めている。今回の「東友光学フィルム」の原反工場に続いては、同社80%、稲畑産業20%の共同出資による「住華科技」が台湾・台南サイエンスパーク内で年産400万平方メートル能力の原反から加工・製品化までの一貫生産工場を建設中で、今年末には完工の予定。日本国内これら3地域を合わせた設備能力は年1,500万平方メートルとなる。 |