2003年06月11日
JEPSRA、地域活動の一層の充実を最重点課題に
8ブロックに地区会を再編、拡大地区実行委員会も新設
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチロール再資源化協会(JEPSRA)はこのほど平成15年度の事業計画を取りまとめ、定時総会の決議を経て順次行動に移し始めた。
 
 同協会が今年度の最重要課題に掲げているのは、ビーズ法発泡スチロール(EPS)の使用済み製品の再資源化に係わる地域活動の一層の充実・強化。現在同協会は、全国の合計150ヵ所に同製品の収集・リサイクル拠点「エプシープラザ」を設けてリサイクル活動の効率的な展開を推進している。これには同協会に加盟している各地の成形加工企業が残らず参加しており、そうしたEPS業界挙げての積極的な活動の展開によって、同協会のリサイクル実績は年々順調に拡大してきている。02年のマテリアルリサイクル量は全流通量の39.1%に相当する6万8,800tに達した。サーマルリサイクルを含めた場合のトータルのリサイクル率(有効利用率)は64.7%にもおよんでいる。
 
 しかし同協会では、資源の有効利用の観点からリサイクル率のなお一層の拡大を目指していくことにしており、ついては「エプシープラザ」のもう一段の活性化が不可欠と判断し、具体的な実行計画を取りまとめてその実現に取り組み始めたもの。
 同協会では、全国のエプシープラザを「北海道」「東北」「関東甲信越」「静岡」「中京」「近畿北陸」「中国四国」「九州・沖縄」--の合計8ブロックに編成し直してこれまで以上に実効性の高い活動を進めていける体制にあらためるとともに、各地区会が十分な主体性を持って地域の特性を生かしたリサイクル活動を展開していけるように権限を移譲していくことにしている。
 また、8ブロックの地区長と発泡スチレン工業会ならびにフォームスチレン工業組合の理事の合計20人の構成による「拡大地区実行委員会」を同協会の運営実行委員会の下部組織として新設し、関係者全体で緊密に情報と意見を交換しあいながら有効施策を遅滞なく実行に移していけるシステムも構築している。
 一方では、同協会の組織も従来の7部門を「広報」「技術開発」「リサイクル拠点推進」「国際業務」「総務」--の5部門に再編して、より効率的な活動を展開していくことにしている。