2003年06月12日
栄研化学の「LAMP法試薬キット」三菱化学子会社が採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:栄研化学、三菱化学

栄研化学は12日、LAMP法を用いた食品・環境検査分野の第1号製品として、今春食中毒原因菌検出試薬キット3種類を発売したが、このうち『Loopamp サルモネラ検出試薬キット』と『Loopamp 腸管出血性大腸菌検出試薬キット』の2製品が、大手総合臨床検査センターの三菱化学ビーシ-エル(MBC)に採用されたと発表した。

 サルモネラ属菌や腸管出血性大腸菌などによる食中毒の予防と迅速な対策には、混入する食中毒原因菌を迅速かつ簡便で検出することが求められていきたが、栄研化学はLAMP法を用いた試薬キットを開発、今春から新発売した。
 
 培養法による検査法では判定までに4~5日を要するのに対し、LAMP法を用いた検査法は2日以内で判定が可能。また、従来の遺伝子的検査法に必要なサーマルサイクラー等の装置が不要で、検査手技が簡易、検査精度が高いなどの特徴がある。

 MBCでは、これまで遺伝子的検査法を検討してきたが、LAMP法の特徴が確認されたため2製品を採用した。同社は、食品加工、流通過程における食品および環境検体を対象に、本年6月からLAMP法製品を用いたサルモネラ属菌および腸管出血性大腸菌の受託検査を開始した。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030612eiken.pdf