2003年06月13日
東ソー、四日市事業所の完成検査認定取り消しでお詫び発表
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー、経済産業省

 東ソーは13日、四日市事業所が同日、経済産業省から高圧ガス保安法に基づく完成検査の認定の取消し処分を受けたことについて、「深く反省しています」とのお詫びと事情説明の発表を行った。今回取り消し処分を受けたことにより、来年以降、同事業所は毎年1回、三重県が実施者となって行うことになる。
 
 同社によると、平成12年から14年に認定事業者として行った四日市事業所の保安検査のさい、同事業所の14製造施設のうち、エチレン製造施設、キュメン製造施設等一部の製造施設について、検査項目の1つである肉厚検査が実施されていなかったこと、予測数値が記入され、その予測数値に基づいて審査を行い、合格とした検査記録を三重県に届けたこと、及び検査組織及び検査管理組織においてこの記入数値により肉厚測定が実施されていると判断し、確認と精査に到らなかったことが今回判明し、認定の取消しにつながった。

 四日市事業所は、平成11年以降高圧ガス保安法に基づく認定事業者として「2年間隔定修」の認定を受けた。「認定事業者として、より厳しい保安検査の責務が要求されるなかで、本来発生してはならないことであり、はなはだ遺憾で深く反省しています」と同社ではいっている。

 同事業所は、今年は「スキップ年」にあたっており、3〜4月に運転しながら肉厚測定項目を含めた法定保安検査を実施済みだった。しかし過去の検査方法に問題があったことが判明したため、5月15日から自主的にエチレン製造施設、キュメン製造施設等を停止して再度保安確認を実施中。今のところ定修明けは7月末ごろにずれ込む見通しだ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1086