2001年12月11日
ダイセル化学、米国のソルビン酸訴訟問題が解決
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル化学

 ダイセル化学工業は11日、同社と米国100%子会社、ダイセル(ユー・エス・エー)インコーポレーテッドが、同国内でソルビン酸およびソルビン酸カリの販売をめぐり一部の原告と争っていた問題で和解が成立し、同問題は完全解決したと発表した。
 
 これは食品の防腐、防カビ用保存料などに使用されるソルビン酸、ソルビン酸カリの米国内での販売方法をめぐって、独禁法上の問題で民事集団訴訟が起こったのがきっかけ。和解はすでに2000年3月10日付で成立しているが、一部集団訴訟から離脱していた原告から提訴を受けていた。
 
 ダイセル化学および米国子会社は、和解金として約1,600万ドル(約19億円)を支払うことで合意した。
 
 ダイセル化学はこの分の支出については2002年3月期決算に特別損失として計上するが、11月16日付で発表した連結および単体業績予想は、現在のところ修正の必要はないとしている。