2003年06月16日
石津ソーダ工会長「内外経済環境いぜん厳しい」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:旭硝子、NEDO

 ソーダ工業会の石津進也社長(旭硝子社長)は、13日に開いた定時総会後の懇親パーティで挨拶し「業界はまだ厳しい状況にある」と前置きして、今後取り組むべき課題として次の3点をあげ、全力で取り組む考えを示した。
 
(1)環境問題への積極的な対応
(2)「ガス拡散電極技術」事業化研究の強力な推進
(3)新しい工業会活動の推進

 この中で同会長は、「ガス拡散電極技術」の開発研究について、NEDOの補助金による工業化研究は3月末に終了したが、引き続き「電極の耐久性」に絞った研究を2年間継続すると報告した。
 
 か性ソーダの需給問題については「昨年度は前半は不調だったが、夏以降復調傾向に転じた。14年度の生産量は435万トンと3年ぶりに前年を上回った」と報告したあと、今後の経済見通しについて「アメリカ経済をはじめ、世界経済や金融、株価の動向などいぜん不透明。SARSの影響もあって閉塞感が広がろうとしている」と、なお経済環境が厳しいことを強調した。