2003年06月17日
EPSの5月の出荷、前年同月の94.7%にとどまる
水産向けの不振も影響して2ヶ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が16日に集計したところによると、発泡スチレンビーズ(EPS)の5月の総集荷数量は1万5,153tとなった。前年同月を5.3%下回っている。主力の「水産向け」が2.9%下回ったのと、水産向けに次いで消費量が大きい「その他成型品向け」が18.6%減となったことが響いている。
 
 EPSの月間出荷数量が前年同月を割り込むのは今年に入って5月が3度目。前月に続いての前年同月割れである。水産向けの好・不調がそのまま全体の増減に映し出されるパターンが続いている。
 こうした結果、1月から5月までの累計は7万4,335tとなった。前年同期を1.0%下回っている。メーンの水産向けは3万6,738tで0.1%増となっている。
 
 需要分野別の出荷実績は以下の通り。左が5月。右が累計。単位はトン。かっこ内は前年比。
 
 ▽水産向け     7,753(97.1%) 36,738(100.1%)
 ▽農業向け     1,310(98.5%) 6,538(107.0%)
 ▽その他成型品向け 2,629(81.4%) 14,135(93.4%)
 ▽家電向け     1,631(89.3%) 8,278(94.1%)
 ▽ブロック向け   1,568(108.8%) 7,726(109.2%)
 ▽ネダ向け      80(45.5%)    692(56.1%)
 ▽一枚焼き      182(957.9%) 228(393.1%)
  合計       15,153(94.7%) 74,335(99.0%)