2003年06月17日
三井化学、「タフマー」の壁紙用と電線用の品種を開発
ともに新規環境適合材料として市場開拓を開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学はオレフィン系改質材(商品名「タフマー」)の新グレードとして壁紙用と電線用の2種類の品種を開発し、市場開拓に乗り出した。
 
 「タフマー」は低融点のアルファーオレフィン共重合体で、柔軟性に富みポリオレフィンとの相容性も優れている点が内外の市場で評価され、この種の材料では世界全体で最大のシェアを確保しているという。
 同社によると、今回開発した新グレードの一つの壁紙用品種「エコ壁紙」は、非ハロゲン材料であること、汚れが付きにくいこと、施工が容易なこと、風合いが良好なこと--などが特徴。一方の電線用品種「エコ電線」は、高難燃性でしかも柔軟なこと、軽量で他の樹脂製品との比重分離ができるためリサイクルしやすいこと--などが大きな強みという。 同社では、いずれの品種も有力な環境適合材料として伸ばしていきたい考え。ねらい通りいくと、PPの改質用を主な需要分野として伸びてきた「タフマー」の守備範囲に新しい領域が加わることになる。