2003年06月17日 |
PSの5月の出荷数量、4月とほぼ同じ規模にとどまる |
前年同月比は先行出荷の反動と輸出縮小で16%減に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が17日に集計したところによると、ポリスチレン(PS)の5月の総出荷数量は7万5,753tとなった。前月の実績の横並びである。ただし、前年同月に比較すると16%の減少となっている。 5月の出荷が前年を大幅に下回ったのは、内需が7万1,466tで12%減と前月に続いて不振であったのに加えて、輸出が4,287tで54%減と著しく縮小したため。 内需の減少の要因は、先行出荷の反動が続いていることと、前年同月の出荷数量が先高観の広がりに伴って前年を9%も上回るものであったことに対する揺り戻し現象が出たこと、の2点にあると見られている。もっとも、内需の1〜5月の累計は前年同期を1%上回っている。内訳は、電機・工業用が4%増、包装用が1%減、雑貨・産業用が4%増、FS用が2%減となっている。 一方の輸出の大幅な縮小は、中国ならびに香港向けが現地の在庫調整の遅れやSARS問題の影響などで引き続き不振であったせいと見られている。 5月の生産量は8万4,636tで、前年を1%上回っている。これに伴う月末在庫は11万673 tで48%の増加となっている。在庫率は1.5ヶ月分である。これまでに比べると規模が大きい。しかし6月には合計3工場が定修で運休し、また7月は定修に加えて大型設備の廃棄が予定されてもいるので、短期で縮小する公算が強い。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/03617002.tif |